工藤沙織
工藤沙織

【103日と8時間34分の大冒険《前編》 〜ジブラルタル海峡縦断プロジェクト〜】

右も左も見渡す限り、蒼い海が広がっていました。

 

海風に吹かれながら、いま私は、風の力だけで進むディンギーヨットに乗り、スペインとモロッコの間にあるジブラルタル海峡を縦断し、アフリカ大陸を目指している。

 

IMG_2175

 

 

3か月前の私だったら一面海の状況にパニックになってしまっていたでしょう。

 

だって海が怖くて大嫌いだったから。。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

※今回の記事は、以前投稿いたしました【ミス・ユニバースへの想い】で触れました、私のミス・ユニバース挑戦を考えるきっかけになったヨットの冒険について書かせていただきます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

あるとき「自分の興味のあることの180°違うことをやってみるといいよ。」とアドバイスをいただきました。

 

いままで自分の興味のあること、好きなことしかやってこなかった私にとって、しばらく思考が停止してしまうくらい、そのアドバイスの意味は、よくわかりませんでした。

 

しかし最近(当時)では毎日に追われているだけで、やりたいことすら出来ていない自分がいることに気づきました。

 

「このままではやりたいこともできずに工藤沙織の人生は終わってしまう。そのためには現状をかえなければならない。殻を破らなきゃ!!」

 

そう思ってヨットを始めることにしました。

 

ヨットに初めて乗らせてもらったのは、2016年3月26日。

 

前日は緊張して全然眠れませんでした。 楽しみで眠れなかったと周りには言ったけれど、本当は緊張して眠れなかったのです。

 

当日私は操縦などはせず、体重移動のみの役割でしたが、ここだけの話、足は緊張のあまりがくがくでした。

 

実際に乗ってみて、想像以上に進むスピードが早いことに驚きました。風の力でヨットを進ませることができるのは面白いな、と思いました。

 

でも乗るだけで精一杯なのに、操縦なんてできるようになるのだろうか、、と心配になりました。

 

初めてヨットに乗った日から少ししてから、あるプロジェクトの話が持ち上がったのです。

 

【ジブラルタル海峡縦断プロジェクト】

スペインとモロッコの間にあるジブラルタル海峡を小さなディンギーヨットで縦断しようというプロジェクト。

IMG_0374

 

 

まだ海も怖い、ヨットも操縦できないにも関わらず 、「やりたい!」と手を挙げている私がいました。

 

現段階でできるのかできないのかは関係ない、と思ったのだと思います。

 

自分自身が自らの行動に驚いていました。

 

海峡を渡ると決めたからには練習が必要なので、次回もまた乗船すると決めることができました。

 

ゲストではなく、初めての練習参加日。

 

まさか!!!!!いきなり落水しました。

 

もちろん落水なんてするのは初めてのことです。

 

船上で座る位置を移動をしようとしたところ、重心が外側(海側)にかかってしまい、そのままダイビングするときのように後ろ向きにザブンと落水してしまったのです。

 

「死ぬかもしれない」

 

 

海水の温度はそれほど冷たくはありませんでしたが、震えがとまりませんでした。

 

自分の中で当時のことを思い出そうとしてもショックだったのか、なかなか思い出せません。

 

その時は幸いそこまで怖いコンディションではなく、またライフジャケットを着ており、ヨットは常に視界の中に入っていたので自分の心を落ち着かせることができました。私の脇をたまたま釣りをしていたボートが通り過ぎて行ったのですがなにもしてくれなくて「助けてくれてもいいのにっ!」と思いましたが(笑)。

 

海で浮いているとき、こんなこと二度としないと誓いました。初日に比べれば足もがくがくしなくなったし、怖いと思わなくなっていました。

 

でも、とても「好き」にはなれなかったのです。

 

それから毎週土日は葉山マリーナで朝から夕方まで練習漬け。

 

IMG_0417

 

 

逗子駅までの片道2時間でその日の自分の中での目標を決め、心の中で唱えていました。

 

それでも出来ないことが多くて、せっかく教えてくれている仲間に申し訳ない、辞退したほうが良いのではないか、とまで考えたこともありました。でもそんな私を支えてくれる沢山の仲間の存在と練習後に食べられる焼肉(笑)をモチベーションに練習に励みました。

 

私がつまずいたのはヨットに乗るうえでもとても重要な「艤装」、「ロープワーク」そして「ティラー操作」でした。

 

艤装とはヨットを走らせる前に装備等をつける作業のことです。 ヨットを海に浮かべる前に、陸上で帆であるセールや方向転換に必要な舵(ラダー)を操作するティラー等を装着します。

 

もたもたしてしまうと、ヨットを出航させるベストタイミングを逃してしまったり、大事な練習時間を減らしてしまいます。 遅くても20分ほどでできるように、と言われたのに40分以上かかってしまっていました。

 

ロープワークは、ガールスカウトをやっていたときにできていたはずが四苦八苦。

 

特に結ぶ機会が多い「もやい結び」がなかなかできませんでした。短いロープを購入して、練習日以外は電車だろうが、職場の休憩室だろうが関係なしに練習していました。艤装もイメージトレーニングをしてひとつひとつの手順を確認しました。電車の中の人はさぞかし不審に思ったでしょう(笑)。

 

「ティラー操作」は車でいうところのハンドル操作のこと。ヨットの舵の役割をするラダーという板につながっているスティックを握り、このスティックを押し引きすることでヨットの進む方向を操作するのです。 このティラーを握り、操船する人のことを「スキッパー」と言います。

FullSizeRender (4)

※こちらは私がスキッパーをしている時の写真です。右手に持っているスティックが舵を操作するティラーです。なかなかまっすぐヨットを進めることができずに一緒に乗っている仲間をハラハラさせっぱなしでした(笑)。

 

目標物があればそこに向かえばよいのですが、周りに何もない海の上をまっすぐ走らせることは想像以上に難しいのです。果たしてヨットがまっすぐ進んでいるのかコツをつかむのがとても大変でした。

 

一点に目標を定め、そこに向かってヨットを走らせる。

 

ヨットだけに限られたことではなく人生においても大切なことだな、と思いました。

 

 

とある練習日、「今日は江の島まで行こうか!」と言われ、葉山マリーナから江の島までを往復したことも心に残っています。

 

いままでは葉山マリーナの付近を長くても2~3kmしか練習をしていなかったので、江の島を目指して直線距離にして片道約7kmも乗るのはとても長く感じました。

 

天候もあまり良くなく、葉山マリーナが閉まってしまう時間がぎりぎりに迫っていたので、江の島に着いたのも束の間、飲み物と一杯のカレーを皆で少しずつ食べ、すぐに葉山マリーナへ向かいました(このときのカレー、とっても美味しかったです)。

 

しかも、復路は時間の余裕もなく風が強くなってきた中、初めて私がスキッパーを任されたのです!

 

いままでヨットに乗った中でも一番波がうねり、ヨットは上下に揺れました。小雨も降り始め、辺りも次第に暗くなってきました。

 

皆の命を預かることに緊張をしていましたが、「5分で慣れろ!」と発破をかけられ、「今やるしかないんだ」、と心で言い聞かせてなんとか時間内に葉山マリーナに到着することができました。

 

この日、目標を明確にすることで今までの練習日よりも達成感を感じました。なにより自分の操作するヨットで、江ノ島から戻ってこられたことが本当に嬉しかった。そして次江ノ島を目指すときは、カレーを食べることをモチベーションの一つにして頑張ろうと思いました(笑)。

 

 

海峡縦断メンバーのチームの結束を強めるのとチームで集中して練習するために、エアービーアンドビーで宿泊先を押さえ、一泊二日の合宿もしました。

 

風の流れを感じ、タック(風上を挟んでヨットの向きを変えること)ができるように練習を行いました。

 

練習から帰ってきてからは、仲間とBBQをして食事を楽しみました。そのあとは、「どうしたら海峡を渡ることができるようになるのか」を話しあったり、互いにアドバイスしあったり。

 

ヨットの上では日常で起きることがそのまま反映されるのです。例えばヨットの上で動きが遅かったり素早い判断や行動ができないのは日常でだらだらしているからなのです。自分自身の日常が浮き彫りになるので、ヨットに乗っているときは悔しいし恥ずかしい思いを何度もしました。

 

私は日常生活から周りにアンテナを張ることが課題となりました。

 

練習ではあまりにヨットの操縦(ティラーの操作)が出来ずに、「こんなにも呑み込みが悪い人を教えたことはない…。」と言われてしまい、ひどく落ち込みました。あまりに悔しくて涙をながしました。絶対にできるようになってジブラルタル海峡を渡ると何度も何度も心の中で唱え続けました。

 

呑み込みが悪いと言われていた私もスキッパーとしてタックをはじめて決めることができました。もう、今年が始まってから一番といっても良いくらい嬉しかった。精度はまだまだだったけれど、大きな一歩に「嫌なことだったけどきちんと練習を続けていてよかったな。」と思うことができました。


※実際の「タッキング」の動画です。

 

できないことができるようになるとき、「嫌い」が「好き」に変わっていきました。

 

ロープが結べるようになった日。

艤装ができるようになった日。

風がどこから吹いているのかわかった日。

ティラー操作が少し安定してできた日。

 

毎回できることが一つひとつ増えていき、小さいけれども少しずつ私の自信になっていきました。

 

なによりヨットに乗って風を切る、あの清々しさを毎回楽しみにしている私がいたのです。

 

 

 

練習を進めていく最中、ジブラルタル海峡メンバーに正式になるためのテストがありました。

 

それはスキッパーとして葉山~江の島間の往復をすること。

 

朝の電車の中で、コツコツつけてきた練習ノートを何度も見返し、いままでの総復習を頭の中で何度も繰り返して臨みました。

 

全神経を集中させてヨットを操縦し、無事片道はクリア。チャレンジを後押ししてくれているかのような追い風が吹いてくれました。江の島マリーナで食べたカレーが全身にしみわたるほど美味しくて、残りの片道を頑張るパワーとなりました。帰りは途中で変わる風向きを読むことがなかなか出来なかったのですが、仲間がガイドをしてくれ、なんとか葉山~江の島間往復に成功しました。

 

つまり、正式にジブラルタル海峡縦断メンバーになることができたのです!

 

往復後の感想はただ「良かった。」の一言しか出てきませんでした。

※葉山〜江ノ島往復直後の動画です。

 

よく順風満帆に人生進んでいるよね、と言われることがあります。

 

本当はそうではないのです。すべてはとらえ方なのです。

 

つらいことや理不尽なことに出会うことだってもちろんあります。

 

その状況をいかに楽しむことができるかを大切にしています。

 

 

 

今回のブログでおわかりいただけたと思いますが、私はとても不器用なのです。

 

でもそこから試行錯誤をして小さなこと一つひとつをなんとかできるようになって成長をしていきます。

 

今回はできたことばかりでなく「できなかったこと」・「つらかったこと」を正直に書かせていただきました。

 

一歩踏み出すことに躊躇しているあなた。自分の心の声にしたがってみませんか。

 

自分を信じてあげませんか。

 

もっと自分を信じて心から美しく輝ける人が増えますように。

 

 

第二弾は最終調整からのジブラルタル海峡縦断当日までをお届けいたします。

 

どうぞお楽しみに♡

 

IMG_0590

※一日中必死になってヨットに乗った練習後に見るマリーナからの夕日、大好きです^^
この日はうっすらと夕暮れの富士山が見えた珍しい日でした。
写真中央に見える島が江ノ島です。はじめはヨットで、しかも自分の操船であそこまで行けるなんて、往復できるなんて思ってもみなかったです。

 

 

本日も読んでくださり、有難うございました。

 

 

感謝を込めて。
工藤沙織

 

〔関連エントリー〕
【ミス・ユニバースへの想い】工藤沙織 2016.09.16

 

工藤沙織その他のSNSはこちらから

[Profile]
[Facebook] → 工藤 沙織 (Saori Kudo)
[Twitter] → @Sally__K
[Instagram] → sally.kudo
[Youtube] → 工藤沙織

埼玉大会ファイナリストを
イベントに呼びませんか?

企業のPR活動や宣伝販促活動をはじめ、各市町村・地域文化の活性化に貢献するべく、
ミス・ユニバース・ジャパン埼玉事務局では、ミス・ユニバース・ジャパン埼玉大会ファイナリストをキャスティング&ブッキングいたします。

ファッションショーやブライダルショー、テレビ・ラジオCM、ライブコンサートや学園祭・講演会など、様々なシーンで埼玉大会ファイナリストのキャスティングを行います。

ご相談・お見積りは無料。何でもお気軽にご相談ください。
ご予算・日程・目的などを確認させていただき、ご予算の範囲内で最適なキャストをご提案いたします。